「軍人たち」:あらすじ

場所と時:フランス、フランドル地方のリール及びアルマンティエール。昨日、今日、明日

第1幕 

 第1場(ストローフ) 
  マリーは、小間物商人である父のヴェーゼナーとともにアルマンティエールからリールへ引っ越してきた。
  彼女は、アルマンティエールに住む若い呉服商人であるフィアンセのシュトルツィウスの母に手紙を書く。
  マリーと、シュトルツィウスへの恋心を軽蔑しているマリーの姉との間でいさかいが始まる。

 第2場(シャコンヌT) 
  シュトルツィウスは、マリーがリールへ引越しして以来、恋わずらいをしているが、彼の母がマリーからの
   手紙を持ってきてくれたので元気付く。

 第3場(リチェルカーレT) 
  デポルト男爵は、エノー出身のフランス軍人であり、ヴェーゼナーの顧客のひとりである。彼は、平民のマリー
  をくどき、彼女の愛を勝ち取った。しかし、彼女の父は、公衆の面前で平民が軍人に同伴すること は家族
の名誉を損なうという理由で、彼と一緒に劇場に出かけることを禁じた。

 第4場(トッカータT) 
 アルマンティエールの野営地で、将校(軍人)たちがアイゼンハルト神父と喜劇の相対的なメリットについて
  議論している。将校の1人オディー大尉が喜劇の方が説教より価値が大きいとの意見を述べる。
神父は、喜劇は軍人たちの正義感を損なってしまう、現に彼らの低い道徳観のため多くの若い女性に悲劇
がもたれされた、と主張する。オディー大尉は、”一度娼婦になればずっと娼婦”という諺を引用して反論
する。いや違う、娼婦になることを強要されさえしていなければ、決して娼婦になんかならなかったはず
だと神父は駁論する。

 第5場(夜想曲T) 
 ヴェーゼナーは、娘にデポルト男爵との付き合いに注意するように諭す一方、彼女がこの若い貴族と結婚する
ことを密かに願っている。この間、シュトルツィウスを諦めてしまうのも賢くはないとも言う。嵐を呼ぶ雲が集
まり、マリーは今後の事態の推移及びが心配になり、心の中にジレンマが生まれる。

第2幕 

 第1場(トッカータU) 
 将校たちは、マダム Rouxの経営するアルマンティエールのカフェーでくつろいでいる。彼らは、疑深くなって
いるシュトルツィウスに声をかけ、マリーとデポルトとの関係をほのめかす。

 第2場(カプリッチョ、コラール、シャコンヌU) 
  マリーは、シュトルツィウスから非難めいた手紙を受け取る。彼女が、この手紙を涙しながら読んでいると
ころへデポルトが入ってくる。彼は侮蔑して、ぶっきらぼうな返信をするように指示する。彼の甘言が功を奏し、
マリーと目論見どおりの関係となった。隣の部屋では、ヴェーゼナーの年老いた母が、”いつの日にか君に災難
   が降りかかる”という予言的な一節を含むフォークソング"Rosel aus Hennegay"を歌う。分割された舞台の
   一方にマリーとデポルトのカップルが抱き合って現れる。もうひとつの舞台には、シュトルツィウスと彼の母
   が現れ、母は彼との婚約を破棄し”軍人の娼婦”となったマリーは、彼にふさわしくないことを説く。しかし、
シュトルツィウスは彼女を弁護し、デポルトへの復習を誓う。

第3幕 

   第1場(ロンディーノ) 
 神父と軍人一筋の経歴から形成された奇妙な挙動をするピルツェル大尉との会話から、デポルト の友人である
マリ大尉が、 リールからアルマンティエールへ転属になることが明らかになった。

 第2場(ラップレゼンタツィオーネ) 
 シュトルツィウスは、マリーに近づくためにマリ大尉に彼の従卒にして貰いたいと申し出る。

 第3場(リチェルカーレU) 
 デポルトは、マリーから離れた。マリーがマリ大尉からの贈り物を受け取るようになると、彼女の姉のシャルロッテ
は、マリーを”軍人の女”ときめつけた。マリーは、自分の行動は、デポルトのことが知りたかっただけと言い訳する。
マリーとシャルロッテ姉妹は、マリ大尉にドライブに誘われるが、2人とも従者シュトルツィウスの正体に気付かない。

第4場 (夜想曲U)
  ド・ラ・ロッシュ伯爵夫人は、マリーとの付合いに関して息子である若い伯爵を非難する。彼女は、息子に町を離れる
ように忠告するとともに、マリーを他の将校たちから護るため、彼女自身がマリーをコンパニオンとして自宅に引き
取ることを宣言する。

 第5場(トローピ) 
 伯爵夫人は、マリーを探しに彼女の父親の家に出かける。シャルロッテのいる前で、夫人は名誉挽回のためにはこれ
しかないと説得し、マリーを自宅に引き取りたいと申し出る。

第4幕 

第1場(トッカータV) 
 マリーの将来には、何が待ち受けているのだろうというのが、現実の悪夢である。彼は、デポルトとの関係を
改めさせるために伯爵夫人の申出を断ってしまい、今度は彼女を彼の狩猟場管理人に関心を持つように仕向けるが、
彼は彼女に性的な暴力をふるう。名誉を傷つけられ、信を失い、マリーは目的もなくさまよう。一方、伯爵夫人、
若い伯爵、ヴェーゼナー、シャルロッテ、ピルツェル及び神父は、彼女を探す。

 第2場(シャコンヌV) 
マリ大尉とデポルトが、夕食をとっている。シュトルツィウスは、食事を運びながら彼らの会話を耳にし、マリーの
宿命を知る。彼は、デポルトに毒入りのスープを手渡す。そして、彼自身もこのスープを飲んだが、その前に瀕死の将校達
に向って勝ち誇って身分を明かす。

 第3場(夜想曲V) 
 いまや街頭の乞食の境遇に落ち込んだマリーは、彼女の父と遭遇し、施しを乞う。この老人は、彼女を認識できないが、
自分の娘ことも気がかりだったので、金を渡す。そして彼は、捕虜や戦死者の長蛇の行列に加わる。この行列には、
酔払ったくだんの将校達も加わる。最終場面では、1人の人間が他人(すなわち個人の意識が集団的意識)により
強姦される。そしてこの場合、軍隊による無慈悲な力が誇示されるような地獄図が現出する。

                    (”Wikipedia, the free encyclopedia”英語版の翻訳) :