修道院での結婚 あらすじ

第一幕 ドン・ジェロームの邸宅の広場
たくさんの船を持つ大金持のメンドーザは、責族のドン・ジェロームに共同出資でセヴイリア地方の漁船群を独占し て大儲けしようともちかける。ジエロームはその案に賛成するが、出資の見返りにジェローム家の娘ルイーザを妻に くれないかと言う。ジェロームは金欲しさにその案にも同意する。ジェロームの息子のフェルディナンドはダルマンツ ア家のクララに夢中だが、なかなか恋が進展しないので悩んでいる。そこにアントニオがギターを持って現れ、セレ ナーデを歌い出すと謝肉祭の最中なので仮面をつけた男達が彼に付きまとい、アントニオは男達を追い払いながらセレナーデを続 ける。ルイーザが窓辺に姿を見せる。愛の二重唱になるが、ジェロ一ムが出て来て追い払う。そこへ再び仮面の男達 が出て来て騒ぐ。

第二幕「第一場」 ドン・ジェローム邸の中
ルイーザは家政婦のドゥエンナと二人でメンドーザとの結婚を回避し、アントニオと結婚するための作戦を練ってい る。ドゥエンナは金持ちのメンドーザと結婚したいと願つているのを幸いに、二人は替玉作戦を取る。ジェロームは 娘にメンドーザと結婚しなさいと命じるが、ルイーザはあんな男と結婚なんてできるものですかと断わる。フ工ル ディナンドも妹の肩を持って助太刀するが、父親は怒り、結婚を承知するまで部屋に閉じこめると言い残して去る。 兄としては妹とアントニオが結婚してくれれば自分も便乗して恋人のクララとの間を父に咎められないと思い、妹の 希望を叶えさせてやりたいと言い残して去る。ジェロームはドゥエンナの作戦にのってしまい、お前まで娘の肩を持って いたのかと怒り、出ていけと言う。ドゥエンナは追い出されても結構ですとマントとショールを取りに部屋に入る。 そしてドゥエンナが取りにいったマントとショールに身をつつみ、ヴェ−ルで顔を覆つたルイーザがドゥ工ンナの格好 をして泣きまねしながら現われる。ジエロームはルイーザをドゥエンナだと思い、家から追い出し部屋へ退く。 計画の第一歩が成功したので、今度は私がルイーザに変装しようと言う。

「第二場」 波止場
 メンドーザの手下たちが魚を売っている。メンドーザは友人の没落貴族ドン・カルロスに、俺は魚で財産を築きあげた のだと自慢し、二人は立ち去る。クララが女中ロジーナと共にここにやって来る。彼女は継母のいる嫌な家から飛び出し たのは良いが、行く当てがない。ロジーナは何故フェルディナンド様のところに行かないのかと尋ねるが、フェルディナ ンドは私の寝室に夜入つて来て私を抱こうとしたことに不信感を抱き、彼のところに行きたがらない。そこにルイーザ が現われる。クララはナイト・ガウンのままだし、ルイーザは家政婦の服装なので互いに驚くが二人は共に家出して来 たことを告白する。ルイーザはクララに兄のフェルディナンドの所に身を寄せる気なのかと問う。クララはフ工ルディナ ンドの夜這いの件を話し、経緯上、聖カテリーナ修道院に入ると答える。ルイーザは兄の行動を謝罪し、実は私、メ ンドーザという魚屋と結婚させられそうになって家出したの、一日だけでいいから貴女の名前を使わせてくれればうま くその結婚を回避できるかもしれないと懇願する。クララは私の行き先をお兄さんに伝えないことを条件に承諾し立ち 去る。そこにメントザがカルロスと戻つて来て、見知らぬ娘を見てあなたは誰だと尋ねる。彼女はクララ・ダルマンツア と答える。メンドーザは昨夜ダルマンツア家の娘が家出したことはもう噂で知つていて、彼女を捕えて家へ送り帰そう と考えるが、彼女は父親には内緒にして、アントニオに会わせて下さいと懇願する。それを聞いたメンドーザはアント ニオとクララが一緒になれば、ルイーザと自分の結婚の邪魔はしないだろうと考え、彼女を助けることにし、カルロス に彼女を自分の家に連れていってくれ、後でアントニオを連れて来てやると言う。カルロスはクララの姿をしたルイーザ をメンドーザの家へと案内する。

「第三場」ドン・ジェローム邸
 メンドーザがやつて来てジェロームにダルマンツアの娘が家出したことを伝える。ジェローム言われてルイーザを 呼びに行ったラウレツタは、すぐ戻つて来て、綺麗に着飾って恥ずかしいので父親が同席するならお見合いは出来ない との伝言をする。ジエロームは仕方のない娘だと笑いながら席をはずす。 するとドゥエンナがルイーザの洋服を着て出てくる。ジェロームの言つた娘像とは全く違う容姿にメンドーザはがっかり するが、その場はお世辞でごまかす。ドゥえンナも調子にのり自らをアピールし成功。メンドーザはそれではお父さん のところに行って承諾を得て結婚しましょうと言う。しかし彼女は正体がばれるのを避けるべく、駈落ちを薦める。今晩、 庭で待つので、馬車で迎えに来てと言つて逃げ去る。メンドーザは薮から棒に駈落ちなんて言われてとまどうが、月夜 に駈落ちなんてロマンティックで悪くないと悦に入る。そこに父親が現われ、娘は気に入りましたかと尋ね、二人は祝 杯をあげる。

第三幕 「第一場」 メンドーザの家
カルロスと一緒に待っているルイーザはアントニオがなかなか来ないのでいらいらしている。そこにメンドーザ が帰って来る物音に気づき、彼女は部屋に隠れる。メンドーザと共に現われたアントニオはクララが自分のために家出 をするはずがない、何かの間違いだと主張するが、メンドーザがとにかく会ってみなさいと言うので彼女のいる部屋に 入る。メンドーザは鍵穴から中を覗き、彼が彼女の手に接吻した…と実況中継。カルロスはその行為を咎め、彼を軽 蔑する。二人が出てくるのでメンドーザは鍵穴から離れる。アントニオは恋は気まぐれなものでと説明する。するとメ ンドーザもいや実は私も今夜ルイーザと駈落ちすることになっているのだと自慢し、セヴイリアの夕日を見ながら美しい 重唱を歌い幕となる。

「第二場」 ドン・ジェローム邸
 ジェロームは素人合奏を楽しんでいる。ジェロ一ムは娘が夫となる人と駈落ちするなんて本当にどうかしている、 今時の若者の心持ちは解らんとぼやく。カルロスが現われ、メンドーザからの手紙を渡す。そこには、お宅のお嬢さんと 駈落ちしてしまったが結婚を許してくれと認めてある。ジェロームは問題なく同意しますと伝え、カルロスは帰っていく。 次に少年が現われルイーザからの手紙を渡す。そこには今夜駈落ちした人との結婚を許して下さい、もし許して下さる ならその旨御一筆下さいと書いてある。ジェロームは同意する旨の手紙を書き、少年に渡す。少年が駆けて出ていくと、 ジェロームは従僕を呼び、今夜結婚の祝宴の準備をしろと命じる。

「第三場」 修道院の庭
クララが修道女の着衣で現われ、ここが私の愛の墓場だわと嘆いている。そこにルイーザが来てクララの姿を見て 驚き、いったいどうしたのと尋ねる。クララはフェルディナンドが失礼なことをしようとしたから尼になると答える。ル ィーザはそんなのいき過ぎよと彼女に忠告する。そこヘアントニオが現われ、彼女を引っ張つて結婚式を挙げようと出 ていく。するとそこにクララがアントニオと結婚すると誤解しているフェルディナンドが現われ、尼僧姿のクララ本人に 気づかず、クララとアントニオは何処に行ったと叫び、狂ったように奥に探しに入つていく。その嫉妬する様を見たクラ ラはやっばり私を本当に愛してくれていたと考え直し、彼への愛をおさえきれなくなる。

第四幕「第一場」 修道院の内部
アウグスティン神父を長として多くの修道士達がワインを飲んでの大宴会。修道士達は新入りの若い修道女の為に乾 杯と言つては、青い目がいい、黒い目の新入りがいいと騒いでいる。訪問客があると連絡があるので皆は急いで酒を しまい、讃美歌を歌い出す。メンドーザとアントニオが現われ結婚式を挙げて下さいと頼む。神父はそれは我々の仕事 ではないと断わるが、メンドーザが金袋を落とし、拾った工ルスタブに、それは自分のものではない神父様が落とした のだと主張するので、神父もその心掛けなら結婚式を特別に挙げてやると承諾し、花嫁を呼ぶ。ルイーザがヴェ−ル で顔を隠して来る。そこにフェルディナンドが怒り狂つて飛び込んで来るので、メンドーザは花嫁の兄が駈落ちに怒った のかと勘違いし、言訳をしながら逃げ去る。アントニオが実はあれは本物のクララではないと言おうとするがフェルディ ナンドは聞く耳もたず喧嘩をしだす。ルイーザは気絶し、クララがヴェ−ルをとって駈けつける。もう一人のクララの いるのを見てフェルディナンドは驚きようやく自分の間違いに気づき、アントニオに許しを乞い、彼もクララと結婚する ことになる。

「第二場」 ドン・ジェローム邸
 ジェロームはクラリネットを、友人がトランペット、従僕のサンチヨが大太鼓を受け持って素人合奏を楽しんでいる。ジエ ロ一ムは娘が夫となる人と駈落ちするなんて本当にどうかしている、今時の若者の心持ちは解らんとぽやく。カルロス が現われ、メンドーザからの手紙を渡す。そこには、お宅のお嬢さんと駈落ちしてしまったが結婚を許してくれと認め てある。ジエロームは問題なく同意しますと伝え、カルロスは帰っていく。次に少年が現われルイーザからの手紙を渡 す。そこには今夜駈落ちした人との結婚を許して下さい、もし許して下さるならその旨御一筆下さいと書いてある。ジエ ロームは同意する旨の手紙を書き、少年に渡す。少年が駆けて出ていくと、ジェロームは従僕を呼び、今夜結姫の祝 宴の準備をしろと命じる。

「第三場」 修道院の庭
クララが修道女の着衣で現われ、ここが私の愛の墓場だわと嘆いている。そこにルイーザが来てクララの姿を見て 驚き、いったいどうしたのと尋ねる。クララはフェルディナンドが失礼なことをしようとしたから尼になると答える。ル ィーザはそんなのいき過ぎよと彼女に忠告する。そこヘアントニオが現われ、彼女を引っ張つて結婚式を挙げようと出 ていく。するとそこにクララがアントニオと結婚すると誤解しているフェルディナンドが現われ、尼僧姿のクララ本人に 気づかず、クララとアントニオは何処に行ったと叫び、狂ったように奥に探しに入つていく。その嫉妬する様を見たクラ ラはやっばり私を本当に愛してくれていたと考え直し、彼への愛をおさえきれなくなる。

第四幕「第一場」 修道院の内部
アウグスティン神父と修道士達がワインを飲んでの大宴会。訪問客があると連絡があるので皆は急いで酒を しまい、讃美歌を歌い出す。メンドーザとアントニオが現われ結婚式を挙げて下さいと頼む。神父はそれは我々の仕事 ではないと断わるが、メンドーザが金袋を落とし、拾った工ルスタブに、それは自分のものではない神父様が落とした のだと主張するので、神父もその心掛けなら結婚式を特別に挙げてやると承諾し、花嫁を呼ぶ。ルイーザがヴェ−ル で顔を隠して来る。そこにフェルディナンドが怒り狂つて飛び込んで来る。アントニオが実はあれは本物のクララでは ないと言おうとするがフェルディナンドは聞く耳もたず喧嘩をしだす。ルイーザは気絶し、クララがヴェ−ルをとって 駈けつける。もう一人のクララのいるのを見てフェルディナンドは驚き、ようやく自分の間違いに気づき、アントニオに 許しを乞い、彼もクララと結婚することになる。

「第二場」ドン・ジェローム邸
 客人がどんどん来るのに肝心の花嫁花婿が来ないのでジェロ一ムがいらいらしているところに、やっとメンドーザが ドゥエンナを花嫁として連れて来る。ジエロームは状況が把握できない。そこにアントニオとルイーザが来て、お父様 のお許しの手紙をもらって結婚したと言う。続いてフェルディナンドとクララが現われ私たちも結婚しました。お許し下 さいと言う。メンドーザはドゥ工ンナが家政婦だったと知り、勘弁してくれとその場から逃げ出す。ドゥエンナは時、既 に遅しとメンドーザを追いかける。ジェロームは息子と娘を許し、大合唱で幕となる。(公演プログラム「あらすじ」の抜粋)