「ネジの回転」のあらすじ

教育その他一切について全責任を負い、子供たちの後見人である叔父とは、手紙による連絡もし ないことを約束させられた女家庭教師は、不吉な予感を覚えつつ田舎の任地に到着し、2人の子供 (マイルズ、フロ−ラ兄妹)と家政婦のグロースに初めて対面する。よく躾をされた兄妹ではあるが、 マイルズは何故か退学させられている。女家庭教師は、2人に深い愛情を注ぎ、2人もこれに応え、 平穏に見えたたのもつかの間、事故死したかっての使用人クィント及び自殺した以前の家庭教師 ジェスルの幽霊が現れ、事態が急変する。子供たちは、クィントとジェスルの亡霊と交感していると 感じた女教師は、2人を救おうと全力を尽くす。亡霊と精神的に2人を奪い合う形となり、 ひとつの方向にしか回らない”ネジの回転”のごとく悲劇的な結末に向かって突き進む。最後に、 マイルズは、「クイント,悪魔め!」と叫び、家庭教師の腕の中に飛び込むが、同時に息絶えて しまう。