「ドン・キショット(ドン・キホーテ)」のあらすじ

14世紀末頃。南スペイン。

第一幕:村の広場。祭りで賑わう広場にドン・キホーテが従者サンチョ・パンサと現れ,愛する
ドゥルシネアの家の前でセレナードを歌う。そして,山賊に盗られた首飾りを取り返してくれた
ら結婚するという、からかい半分の彼女の言葉を信じ,はりきって出発する。

第二幕:遠くに風車の見える田園。ドゥルシネアに捧げる愛の歌を考えながら馬に乗って来たドン
・キホーテは,霧が晴れると、風車を巨人と思い,槍を手に突進してはね飛ばされる。

第三幕:夜のラ・シュラ山中。山賊を待ち伏せていたドン・キホーテは,やって来た山賊に名乗り
をあげるが すぐに捕らえられてしまう。しかし,その立派な態度に感心した首領は,ドゥルシネ
アの首飾りを彼に返す。

第四幕:ドゥルシネアの家の中庭。ドン・キホーテはドゥルシネアに首飾りを返し,結婚を申し込
むので,彼女は感動し,自分は遊び女です,と身分を打ち明け,老人の心を傷つけたことを詫びて
去ってゆく。

第五幕:古い森に通じる道。美しい星が輝く夜。失意のドン・キホーテは大木に寄りかかり、死が
近いことを知ってサンチョに別れのときがきたと語り、遠くから聞こえてくるドゥルシネアの歌を
聞きながら、彼女は私を待っている、とつぶやいて息絶える。
            (音楽の友・別冊「OPERAオペラのすべて'86」より)