「王国の一日」のあらすじ
時は、1833年。場所は、ブレスト。 領主ケルバール男爵の娘ジュリエッタとロッカ財務官、男爵の姪で未亡人のポッジョ夫人とイヴレア伯爵の2組の婚礼が行われる日、 パリからポーランド王が帰国の途中に立寄るということとなり、大騒ぎ。しかし、実際に現れたのは、王に変装した影武者の ベルフィオーレであった。村に到着した彼は、誰にも偽物だと気付かれずに順調に任務を遂行するが、結婚式の内容を聞いて仰天する。 花嫁のポッジ夫人とは昔、恋仲であったのだ。一方、ジュリエッタも財務官の甥エドアルトと恋仲だが一緒になれないことを悩み、 ポッジョ夫人に手助けを頼むが、夫人はベルフィオーレが国王になっていることで頭が一杯になっている。ベルフィオーレは財務官に ジュリエッタとの結婚を破談にすれば、王女を紹介すると言って、彼等の婚約を破談にしてしまう。また、彼は、ポッジョ夫人に伯爵 との結婚を止めさせようと躍起になる。ポッジョ夫人は、伯爵に、1時間以内に自分の騎士が現れたなら、婚約を破棄すると宣告する。 そこに本物の国王からベルフィオーレの任務が解かれたという知らせが届くので、彼は自分を明かし、めでたくポッジョ夫人と ベルフィオーレ、ジュリエッタとエドアルドの婚礼が行われることになる。