第3回《お結びネット》:講演と懇談会

 
日 時2008年9月3日(木)、18:30〜20:45
会 場文京区民センター、 2階2A
内 容「大地震直後のトイレ事情」
講 師上 幸雄氏(日本トイレ研究所代表理事)及び大原氏(文京区役所 防災課)

 上 幸雄氏のプロフィール

(1945年生 小平市在住)。早稲田大学教育学部地理歴史専修入学。探検部に所属し、早大ナイル河全域踏査隊に参加。卒業後商社に入り、アラスカ州、ミシガン州で漁業に従事、 アメリカ五大湖の環境汚染を知る。帰国後、環境問題や百貨事典の編集などを経て、1984年から地域交流センター事務局長。各地のまちづくりやごみ、河川環境、大気汚染など環境 問題に取り組む。1985年に日本トイレ協会の設立に加わり、トイレの改善に関わるシンポジウムや調査に関わり、02年から理事長に就任。03年にはNPO法人“山のECOH”を設立し、 代表理事に就任。山・自然環境の調査や保全活動に関わる。2007年4月、サイバー大学世界遺産学部教授(自然遺産学担当)に就任。技術士(環境部門) 主な著作:●「ウンチとオシッコはどこへ行く」 不空社、 ●「災害時の水利用」 (社)空気調和・衛星工学会 共著、●「生涯学習としての環境教育」 国土社  共著、●「観光地づくりの実践」 (社)日本観光協会 共著、 ●「どうする山のトイレ・ゴミ」 大月書店  共著

<上氏講演内容>

1.組織の成り立ちと活動
 日本トイレ協会を今から24年前の1985年に仲間と一緒に作りました。きっかけは皆さんもご記憶かと思い ますが、今から24年前の公衆トイレ、その当時の公衆便所は本当に汚くて、よっぽどのことが無い限り使わない。 トイレ協会を作って、これを何とか使えるような施設に変えていくような運動をしようじやないか、と始めました。 そして、この9月には、トイレについての改善運動を加速していきたいと、日本トイレ研究所といった組織も立ち 上げました。
 トイレの問題というのはいろいろな分野と深い係わり合いを持っていて、たかがトイレといわれるけれどもいろ んな点で大きな問題です。われわれは排泄によって生きている。食べ物・水と同じ、災害時の問題を考えると、それ 以上に緊急性、緊迫性の高い問題なのです。生き物である限りは排泄の問題は、いつでもどこでもついて回る問題で す。トイレ協会ではユニバーサルデザインの運動もやっています。障害者の方が街中に出ようとするときに、自由に 動けるような設備がどうしても必要になります。とりわけ車椅子用のトイレが有るか無いかがそのまま行動を規定し ているとさえいえるかと思います。そんなわけで、トイレ協会を作った当初は、公衆トイレを何とか使えるようにし ようと、3つのことをやりました。一つは、11月10日を語呂合わせで「イイトイレ→トイレの日」と読んで、そ の日に全国大会を開いてトイレの問題についてさまざまな角度から討議してきました。今年ほ24回目になりますが 例年より早めて、長野県伊那市で観光地のトイレ、災害のトイレ、山のトイレという3つのテーマで開くことにして います。
2つ目は、トイレのコンクールです。公衆トイレの中でグッドトイレ10を選んで表彰することを15年間してきま した。15×10プラスアルファで200箇所程全国のすばらしいトイレを表彰してきました。この運動が相当自治 体にも影響を与えてくれて全国の公衆トイレが改善されてきたということで、排水、ユニバーサルデザインといった 面でも配慮されたトイレを全国に広げることが出来ました。
 3つ目ですが、そういったことをぜひ楽しくやろうということで、トイレキャンペーンをずっとやってきた。イイ トイレの日を、皆で掃除をしてとか、トイレの絵画コンクールなどで啓発してきました。そういうことをしながら、 23年間で公衆トイレは相当良くなりました。同時にわれわれの活動に呼応して、当時ちょうど国鉄がJRに変わる時 でした。国鉄で最も評判が悪かったのが、駅のトイレと列車のトイレでした。JR東日本と手を組んで、そういった不 特定多数の人が使うトイレを改善しようという活動もしました。同時にデパートのトイレも大きく改善されはじめ、 トイレを改善する競争の時代に入った時でもありました。
 ということで、さまざまな分野でトイレは良くなったのですが、ニつだけどうしてもずっと良くならなかった。 一つは学校のトイレです。小中学校のトイレはどうしようもないものでした。当時すでに各家庭のトイレは水洗化さ れていたのですが、相変わらずボットン便所でしたし不潔でもありました。この点は、本日のテーマの一つである災 害時のトイレのあり方とも関連することでもあります。後でその点についてはもう−度触れます。
 もう一つは、自然環境の中のトイレです。具体的にいいますと、山・川・海・それから離島のトイレです。自然環境 の条件が厳しいということで大変遅れています。山のトイレのやり方、それは「のぐそ」なんですが、それにはルール があります。大をやるときは必ず穴を掘ってやり、埋めることです。しかし最近はツアー登山が盛んなのですが、山の ルールを教わらないで行くためにやりっぱなし。埋めようとしない。それらが雨に流され川に入り、大腸菌が撒き散ら される。いまや山の水の6〜7割が危険な水で飲めません。山のトイレの改善をいろいろな団体、山小屋、自治体そし て環境省に働きかけて、山小屋のトイレ整備をここ10数年間働きかけてきました。

2.災害時トイレの経験
 それでは本題に入ります。今からもう15年前になりますが、阪神淡路大震災が起きました。その時にどういう状況 だったか。災害が起きて5日後にやっと現地に入れました。すさまじい状況でした。想像を絶する光景でした。商店街、 アーケード街などがすべて潰れてガレキの山でした。なぜ、何を目的に行ったのかと言いますと、トイレ協会として神 戸市にどんな支援ができるのかが一つ。もう一つは、災害時のトイレの状況を自分の目で確かめて見たい、それを今後 の活動に生かしたいということにありました。山登りの格好で完全装備で行きました。泊まるところもありませんから 神戸市役所の新館に寝かせてもらいました。ここはさすがに震災対策をしていたようで使えました。
 翌日、街中をずうっと歩いて回りトイレ事情を聴かしてもらったり、見て回りましたが、とにかく避難所の管理を誰 がキッチリとリーダーシップを取ってやっているのかによって状況がぜんぜん変わります。例えば学校が避難所になっ ている所で先生がリーダーシップをとって、しっかり役目を果たしている避難所ほどトイレは綺麗でした。リーダー シップがうまくいっていないところのトイレは凄まじい状況でした。トイレ事情に関していえば、その学校の校舎の裏 という裏は大小便であふれている。それから公園のトイレはとても入れる状況ではなく、もう大便が山のようにあふれ、 そのトイレの周りはのぐそだらけでした。それが現実。それが5日目の光景です。そういうなかで一つ救われたのは、 小学校の子供たちがトイレの使い方なんていう新聞を作って、バケツリレーのやり方とか、トイレの使ったペーパーは 必ずゴミ袋に入れてくださいとか、要するにパイプが詰まらないように、すぐ満杯にならないようにする工夫をしていた のが印象深く残っています。そうしたなかで、仮設トイレがどういう状況になっているかということですが、もうあち こちの仮設トイレは使用禁止の貼り紙、もっとひどいところは鉄条網でグルグル巻きにされ、絶対に使わせないという 状況になっていました。なぜかというと二つの理由からです。タンク式の仮設トイレはあっという間に満タンになって しまう。その汲み取りは誰がやるのか。当時の道路事情ではとてもバキュームカーなど走れません。同時に、あの大都市 でバキュームカーが7〜9台位しかない。99%下水道ですから汲み取りを使うのは一部の浄化槽あるいはボットン便所 ですから、基本的にはバキューカーが必要でない訳です。岐阜県のバキュームカーが大挙応援に駆けつけてという局面 もありました。ということで、仮設トイレが必ずしも絶対的な保障を与えてくれない、しかもトイレ協会で3週間後に 5日〜7日間応援隊を送ったのですが、そのとき何を応援したかというと、ほとんど和式トイレの積もったウンコの 「ウンコ崩し隊」をやった。それを崩せばまだまだ使えるわけです。そういうことをやって何とかしのいだわけです。
 もう一つだけ覚えておいていただきたいと思うのは、仮設トイレには組み立て式とボックス型の2種類があるのです が、両方に長所短所があります。ボックス型のトイレはすぐ出して使える。組み立て式はいったん組み立てないと使え ない。組み立て式は大量に車で運べる、備蓄するのにボックス型より場所をとらないなどの長所がありますが、それを いったい誰が組み立てるのか、このときに行政を頼りにすると決してうまくゆかない。その避難所を持っている地域の 人たちが自分たちだけで組み立てられるように訓練をしておかなければダメなんです。いつ・どこで・誰が訓練するか というところまで管理が行き届いていないと役に立たないのです。その点は、この後起きた中越地震の時に立証されま した。ということで、現場の状況をお話しましたが、阪神と中越の違い、一つの大きな違いについて述べておきます。 それはトイレに関する情報が圧倒的に違ったことです。阪神の時には、地元紙神戸新聞と朝日新聞の2紙について3ヶ月 間にわたって調べてみました。何に目を向けたかといいますと、例えばトイレとかし尿処理とかいう文字がどれだけ見 出しに出ているか、ほかの食料、水、薬品といった文字と比べてみたらほとんど載っていなかった。例えば、中越地震 のときに地震から1週間の間で困ったことをアンケートすると、トップはトイレ、入浴、水の順序でした。いずれにしろ この3つの中で最も困ったことはトイレだったということは間違いありません。また一方、阪神の時に「地震後何時間で トイレに行きたくなったか」というアンケートに対して、なんと30分後と1時間後という答えが多く、ほぼ3時間後に は約半数の人が行きたくなったと答えています。ですから、自分の命にかかわるあるいは自分の家族や友達や近所の人が 亡くなっている、怪我している、そんな状況でもトイレというのは絶対避けて通れない、それほどにトイレの問題という のは大事な問題であり、無くてはならないものだということを、私の阪神と中越のときのささやかな経験からも言えると 思います。
 さらに付け加えますと、中越地震のときに亡くなった方は61〜62名でした。そのうちの半分の方は地震で直接なく なったわけではありませんでした。その原因はエコノミークラス症候群でした。何故こういうことになったかと言います と、本震の後何度も何度も震度4とか5とかの余震が続いたわけです。そうすると、とても怖くて建物の中に入れない、 車の中で生活をせざるを得ないわけです。そうするとなるべく外にいかないようになる。トイレも我慢する。そのために 水や水分を取らないようになる。そうすると血がどんどん濃くなってきて足の裏のヒラメ筋のところの血液が固って、 それが肺に入り肺が詰まって亡くなってしまう。ということでせっかく災害に生き残ったのにその後、そんなことで亡く なってしまった人がいっぱいいたことが本当に残念で、改めてトイレの大切さを知った次第です。

3.災害時のトイレの備え
 さて、それではトイレ問題に対する現状について考えてゆきたいと思います。東京の場合です。太平洋岸の地震予測に ついては皆さんご承知のとおりです。最近も岩手県で震度5の地震が起きました。驚くことに静岡、山梨の両県ではここ 30年程の間に80数%起こると報じられたりしています。
 そうしたなかで、東京では大きな問題が2つあります。一つは帰宅困難者のことです。とりわけ千代田、港、中央、文京、 台東といった都心部では帰宅困難者は数字的には650万人に及ぶと予測されています。それから避難所で生活せざるを 得ない人は450万人、もうこういう数字を見ると、どのように避難するのか、どのように対応策をとるのか、トイレに 関しても大変な問題です。例えば、虎ノ門の霞ヶ関ビルに入っている人たちが全部平地に並ぶだけであのあたりの道路は 身動きも出来なくなる。そんな状況を想像してトイレ対策をとる必要がある。実は、この問題で各省庁を回ったのですが、 皆もう自身の対策だけで精一杯ですから、650万人対策は何も出来ていない。それと同じ問題が高層ビル、マンション ですべてエレベーターが止まることです。悲惨な状態になります。それである区ではエレベーターの中に防災セットをお いています。携帯トイレとかちょっとした水などをセットにしたものです。結局はそういうことが想像できるかどうか、 対策をとれるかどうか、そこが問題の分かれ目になると思います。
 携帯トイレをお配りしていますが、その中には消臭と早める固める薬品が入っています。大小便をするとこの中で固ま ります。大体人間の大人のオシッコは150CC位ということで、その水がたちどころに固化します。和式にも洋式にも使 えます。ジップロックになっていますからファスナーで閉じれば、漏れることも臭気も防げます。山登りの場合は家まで もって帰って燃えるゴミとして処理することが出来ます。
 下水道が100%整備されているのですが、下水本管は行政が全部整備しています。その下水のマンホールからそれぞ れの建物に繋がって、トイレから出されたものは配管を通って下水本管に入ることになっています。ここで何が問題にな るかというと、下水本管は行政が作りますが、そこからの枝管はそれぞれの建物の所有者の管理という仕組みになってい ます。そして民地に入ると行政は、私は関係有りません.あなた自身でこの部分を整備してくださいとなってしまう。
 災害が起こった時に仮設トイレを使うか、携帯トイレを使うか、普段から使っている水洗トイレを使うか3つの大き な選択になりますが、まずは自分自身の身を守るためには携帯トイレを備蓄する、こういうものがもったいないとする人 で庭のある方は、庭に穴を掘って排泄が出来るようなトレーニングを日頃からしてもらう、あるいは地元の町内会なり避 難所で備蓄している仮設トイレがある方は、それを使う。東京のような大都市では650万人もの人たちが何日も仮設ト イレがや携帯トイレしのげるかと問うと、とてもしのげない。一刻も早く水洗トイレが使えるように上水と下水の確保、 それから電気を確保しなければならない。
そのためには災害に強い建物、災害に強い上下水道管が出来ないだろうか。例えば、水道が止まった場合に、学校の場合 などは屋上にプールを作ってあればそこに水をプールしておいてそれを使う。実例も生まれています。神戸の小学校では プールの地下に配管をしてグランド内下水道を配して、いざというときにそれを使ってマンホールをトイレに利用し排水 に使っている。そして本管につなげている。そうした災害時対応策があれば急場をしのぐことが出来るわけです。あるい はグランドの地下に配管もいいけれど貯溜タンクを埋めて一時的に下水用の水をそこに貯めておき、下水道管が復帰した 時にそこから流すといったハードが整備されれば水洗トイレが使えるようになる。先ほどお話したように、仮設トイレは ほとんどが和式です。洋式化が進められないかと要望するのですが、日常的にそういう需要が無いことなどから積極的で ないのが実情です。
 ハードについては以上のようなことですが、ソフトのことで、よく言われることは、自助、共助、公助と言って、まず は自分で自分の身を守る。2日や3日はそれでしのいで欲しい。家庭単位、町内会単位、まずは自分で自分の身を守るた めの日頃からの備えと訓練が必要ではないだろうか。その次に共助と言って、もうちょっと広い地域でお互いに助け合 う、そんなことが求められていて、それからやっと公助に期待する。それは5日後か1週間後。何故なら大きな火災も発 生したりするので行政の職員は、ますは人命救助、消火活動そして仮設トイレが安心して使えるようになるのは2週間後 くらいでしょう。そういうことでまず自分自身、地域の中で対応していくことがとても重要ではないかと思います。さら に、最近特に言われることとして、災害時弱者の方々への対応です。高齢者、車椅子の方、外国人の方、赤ちゃん、病気 の方、そういった方々が地域社会でどうして安心して暮らしていけるか、いざという時に備える、情報を持っている。 よく言われるように、遠くの親戚よりも近くの人たちの情報のほうが災害時によっぽど役に立つ。隣に寝たきりのおばあ ちゃんが居ますよ、車椅子の人が隣にいるんだけど、どうしたらよいだろうかとかと言うことを日頃から情報を共有し ておくことで、地域社会で安心して暮らせるのではないかと思います。

4.山のトイレ、途上国のトイレ
 一つだけ山の話をいたします。山もある部分では災害時と同じ状況です。具体的にいえば共通しているのは、災害時 はインフラが突然なくなるのですが、山は常時インフラがない。山は上下水道がない、道路がない、それが本来の自然 の山なわけです。山に行くときの格好が災害時の格好に近い。あらゆるもの、衣・食・住すべてを持って歩くのが山登り、 衣・食・住を断ち切られた時に対応できるのが災害時対応、こういうような共通点があります。
 富士山のタレ流しがやっと改善されたのがつい3、4年前です。それまでは富士山に登った人たちの排泄物はすべて そのままぶち撒かれていました。30万人もの排泄物はすべてシーズンが終わるとそのまま捨てられていました。田部井 淳子さんという世界7大陸の最高峰を登った女流登山家がいるのですが、彼女は富士山には白い川があると言いました。 要するに、トイレットペーパーとしてティッシュが使用される。ティッシュは溶けませんからいつまでも残るんです。 それが富士山を汚してしまうのです。と言うことで、山のトイレ問題というのはある意味では災害時と非常に共通している。 もう一つ共通している点を申しますと、子供たちも仮設トイレを使いたがらない。あれはしやがまないとならない、とても 寒くて第一、中が見えてしまうのはいやだと、大人だけではなくて子供も使いたがらない。だったらば、日頃からトレー ニングをしておけばよいのではないか。防災用品をそこでぜひ使って欲しい。先ほどお配りしたものなどをぜひ山登りや キャンプのときに使っていただきたい。そうすると、この使い方とか使う雰囲気が理解できて、いざという時に2、3日 は避難生活を過ごせると思います。こういうものを買わなくてもバケツと新聞紙とスーパーの袋があれば、バケツに新聞 紙を敷いて排泄して、最後はそれをビニール袋に入れて燃えるゴミに出す。こういうことをレジャーの折に経験してもらう と人間は外で如何に行動して如何に排泄するかと言うことがよくわかるし、炊き出しも練習が出来る。これを楽しい防災 訓練と言ってもっと広めようとしています。
 最後に、地球人口は66億人です。その内26億人がトイレすらない。トイレの無いところで排泄をしている。この現実 をぜひ頭に入れていただきたいのです。トイレの無いところでどうやっているんだと、一般の日本人は思うと思います。 かつてアフリカに行ったときに、アフリカではほとんどトイレで排泄していなかった。サバンナ、砂漠ではいずれも野外です。 インドも10人中9人がトイレではなく川、草原、海、空き地などです。中国も半分近くはトイレなき排泄をしている。 その結果どうなるかと言うと、トイレが井戸水に近いところだと、地下水が汚染されてその水を飲むことによって、年間 150〜190万人もの子供が5歳未満で死んでしまっている。子供たちが死ぬことを前提にしてより多くの子供たちを 作る。そうすると人口が増える。人口が増えれば食料が厳しくなる。そういう悪循環が途上国で起きている。主要な原因は、 衛生問題に尽きるといってよいと思います。そういう悪循環を何とかして絶ち切らないと大きな問題は解決できないのでは ないでしょうか。今年、08年は国際衛生年にあたります。このことはほとんどマスコミが採り上げてくれませんが、何とか 地球環境を良くするために災害の問題を含めて考えて行きたいと思っています。

<文京区防災課大原氏レクチュア:災害時のトイレ事情>

<質疑応答>