<都市マスタープラン改定について>
                                        2010/2/9  村越まり子

(1)改定理由
@ まちづくりに関する法令の改正、マンションの高層化、まちを取り巻く環境が大きく変化
A 住み・働き・訪れる人が文京区のまちの魅力を感じ、その魅力が引き継がれていくようなまちづくりを進める必要

                (2)まちづくりの主な課題
@ 土地利用
・建築物の高さに関する紛争が区内各地で発生→秩序ある市街地形態に絶対高さ制限の導入
・工場と住宅の良好な共存市街地に
・歴史の風情を感じさせる建築物、まち並みの消失→緑、寺社、文化財及び史跡をまちづくりに生かす
A 道路・交通
・歩道が狭い、安全で快適な歩行者空間が十分に確保されていない→円滑な移動をささえる道路網の整備
・幹線道路に囲まれた地区内での交通事故数の増加→歩行者が安心して通行できる歩行空間の整備
・自転車事故の増加→自転車利用循環の向上・放置自転車対策
・ヒートアイランド現象→環境に配慮した道路整備、公共交通期間の利用促進
B 緑と水
・宅地内の緑の減少→緑の保全・緑化の推進
・公園利用の変化→利用者のニーズにあった公園の整備
C 住宅・任環境
・住宅は量的には充足。高齢者、障害者、子育て世帯など多様な住宅供給に対応→良質な住宅ストックの形成・有効活用
・マンション、中高層建築物の増加で日照、通風など住環境の変化等→良質な住環境の形成
D 景観
・坂と豊かな緑があいまった文京区らしい魅力ある景観を守ることが必要
・訪れる人、区民に快適な環境の整備、歴史・文化資源を取り巻く景観づくり、まち並み景観づくり
E 防災
・首都直下型地震が近く発生→燃えない・壊れないまちを形成
・局地的豪雨への対応

(3)改定にあたっての新しい視点
@ 文京区の魅力の継承
A 地域者会の変化への対応
B 地球温暖化等への対応
E 効率的効果的な施策の推進ヤソフト面の充実

(4)新たに盛り込まれたもの
@ 土地利用方針
絶対高さ制限の導入   秩序ある市街地を形成
A 道路・交通ネットワークの方針
・自転車を利用しやすい環境の向上
・公共交通機関の利用を進める
B 緑と水のまちづくり方針
・緑視率を増やす
C住宅・住環境の方針
・快適な住宅・住環境を形成
・良質な住宅ストックを形成・有効利用
D 景観形成の方針
・建物の高さを適切に誘導、まち並み景観を形成
景観行政団体への移行景観法に基づく取り組み
E 防災まちづくり方針
・燃えない・壊れないまちを形成
F魅力を生かすまちづくり方針
・優れた魅力の保全
・魅力の修復と再生
・新たな魅力の創出

(5)今回の蔀市マスの問題点
・現行マスタープランの検証が不十分       ★ 甘い自己評価
☆ 5年後には区民参画で検証することに   ★ 形式的な「区民参軌
・絶対高さ制限は導入
大規模敷地合理的な見直しにより、土地の有効利用を誘導
合理的な見直し=用途地域を変更      ★ 大学等の立て替えは特別扱い
・高さ制限こ関する指定方針の決め方
   ☆ パブリックコメントを求めるごとも   ★ 既存建物を守る高さ
・人口推計、20年後は人口減少         ★ 人口減少時代のまち作りの視点がない
・低層住宅は守る   ★ 守るための制度はない ★ 中層住宅地域が高層化