「無人島」のあらすじ:
場所は大西洋上のとある無人島。新婚旅行の途中に立ち寄った無人島で、コンスタンツァは夫のジェルナンドと生き別れになってしまい、 妹のシルヴィアと無人島でなすすべもなく13年間を過ごす。実は妻からちょっと離れた隙に夫は海賊に拉致され奴隷にされてしまったのだが、 そのことを知らないコンスタンツァは、夫に棄てられたと絶望しており、死への思いを石碑に刻んでいる。悲観的な姉を尻目に 小さかったシルヴィアは、のびのびとした成人に育つ。ある日、自由の身になったジェルナンドと奴隷仲間だったエンリーコは探索のため島を訪れる。 シルヴィアと偶然出会ったエンリーコは、彼女がコンスタンツァの妹であり、コンスタンツァも無事でいることを知る。 一方、シルヴィアは、物心付いて初めて男と言う生き物を見るが、やさしい顔のエンリーコに心惹かれる。 最初は誤解から来る感情的な対立もあったものの、夫婦は久しぶりに再会を果たし、エンリーコとシルヴィアも結ばれる。(新国立劇場 「公演案内」、「プログラム」等より)