「インテルメッツォ」のあらすじ:

時:20世紀初頭。 場所:グルンドル湖とウィーン。

第1幕:シュトルヒ家、湖畔、ダンスホール、夫人の部屋他。
宮廷楽長シュトルヒの妻クリスティーネは、美人だが、あまり家庭的ではなく,しかもかなり気が強い。 今日も,仕事でしばらくウイーンに出かける夫とつまらぬことで口論が始まり,シュトルヒは憤然として出か行く。 残った妻は,あの人の伝記を書く人には私のことを書かないように言わなければ 、などと女中に話し,やがてソリすべりに出かけて,そこで衝突事故がきっかけでスキー客のルンマーとをという若い男爵と知り合う。そして,男爵 が知人の息子と知ったクリスティーネは,一緒に舞踏会に出かけたり,彼の下宿の世話までしてやる。偏頭痛に悩まされ いると嘘をついて夫人の同情を買った男爵は,さらに多額の経済的な援助まで頼むがそこは夫人もしっかりとしたもの,ぴし やりと断ってしまう。ところが,そこにミーツェ・マイヤーという女性から夫宛て手紙がとどき,開けてみると,甘い言葉とともに「明日のオペラの切 符をまた送ってね」と書いてあるから大変。怒った夫人は,夫に「離婚させて項きます」と電報を打つ。

集2幕:ウィーンの公証人事務所、公園、シュトルヒ家他。シュトルヒは妻から電報を受け取るが何が何だかわからない。しかしトランプ仲間に打 ち明けたり,あれこれ考えていると,同じ指揮者のシュトローが来て,実はミーツェは自分のガール・フレンドで,住所 を間違ってあなたの家に手紙を出してしまったのだと言う。とんでもないことをしてくれた,すぐに我が家に行って女房 に事情を説明してくれと頼むシュトルヒ。一方,夫人は早速公証人のもとに行き,離婚手続きを頼むが,私はご主人を尊敬 していると断られてしまうので,ルンマー男爵をウィーンに派遣する。そこにシュトロー氏かやって来て,夫人の疑いも解消する。しかし高慢な 彼女は、夫が帰って来てもわざとつれない言葉を投げかけるので、さすがのシュトルヒも怒り出す。それでもそこはやはり夫婦、やがて 仲直りして、愛を確かめ合い、幕となる。(音楽の友・別冊「オペラの全て!86」、公演プログラム等より)