平成31年2月建設委員会傍聴記  
香川 ヒサ

社会福祉協議会と区役所に用事があり、ついでながら今期最後の建設委員会をちょっとだけ傍聴してきました。 午前10時からの一日がかりの委員会を、昼過ぎから3時までの傍聴では報告する資格もないかなと思いましたが、 短い傍聴でもいたしましたと報告することにします。

高齢による難聴があり、向かい合っている議員の質問や意見はまぁ聴き辛い発言者がいましたが、何とか分かりましたが、 背中を向けられた区職員の答弁が何を言っているのか判りませんでした。私だけかと思いましたら、同席していた他の傍聴者も、 よく聞こえなかったとのこと。私だけじゃあないんだ。気のせいかどうかわからないが、本会議場はここ2・3年登壇者も、 自席からの発言者も言葉がよく聞こます。
聴き辛いのは第1会議室の構造的な問題か、マイクなどの機器に問題があるのかよくわかりません。

入場したら3件の附託請願審査の審議が始まっていました。
内容は1.建築紛争の予防と調整  2.ワンルームマンションの条例の見直し  3.緑の保護・基本計画の見直し

上記にも記しましたが、聞き取れないことが多かったので、詳細内容は議事録などでご覧ください。 帰宅後資料など読み返しての私の感想というか考えを記してみます。

ワンルームマンションやシェアーハウス(グループホーム)について述べてみたいと思います。 他の件は資料を頂きましたが、傍聴はしていませんし触れないでおきます。

近年家族の核化が進み、特に都市部ではその成り立ちが急激に変化しています。

大学が多く顕在している都市部には、地方から若い人々が沢山集まります。そして多くの人が会社(企業)の集る都市部で就職をします。 そこで結婚をし、やがて子供たちは成人して親から離れます。高齢になった夫婦もやがては一人となります。 地方から出てきた人は、身の回りに親族が少なく、孤老になり、お互い寄り添い助け合うためにも、シェアーハウス(グループホーム) などで、血の繋がらない新しい関係を求めるようになるでしょう。グループホームとシェアーハウスはどのように区別するのかよく わかりませんが、これらの形の家族はこれからも増えると私は考えています。 千石にも「泉湧く家」という個人が創ったグループホームがありますよね。

私の友達も、一人になった65歳から、浅草に在った自宅を処分し、ワンルームマンションに移り、隣室の一人暮らしの女性と 仲良く行き来しています。もう一人の友人も、千葉の屋敷林があるような膨大な自宅を処分し一昨年文京区の2DKのマンション に越してきました。すぐに地方から孫が大学に通うようになるので下宿させようと一部屋多いところを購入したとのことです。 このようにワンルームマンションはこれからますます”必要”で需要も高まるでしょう。

私はワンルームマンションやグループホーム又はシェアーハウスは今までとは異なった新しい形の家族の構成を造っていくのでは ないかと考えております。ですから建屋の部分と、対住民の運営とは別と考えなければならないと思います。
建屋はもちろん街を形成するためにも基準法や街並みに配慮しなければなりません。そうすれば第1種だとか2種だとかにとらわれる 必要もないと思いますし、そこに暮らす人たちは地域の住民に溶け込むよう努力し、地域の人達も優しく見守る必要があるでしょう。 家族の構成や生活形式が変化する中、ただそれらを拒否ばかりしていられないような社会現象も起きています。

ただただ拒否するばかりでなく、これらの変化と現象をどのように受け止め、まちづくりに活かせるか考えなければならない時が来て いるのかもしれません。

緑に関する感想もありますが、長文になるため、割愛いたします