「グリゼリディス」のあらすじ

 プロローグ(夕刻の森の中)

     羊飼いのアランが、グリゼデリスへの愛を歌う。猟から帰った侯爵は、彼女を見て感動し、求婚する。彼女がこれを
     受けれたため、アランは絶望する。

 第一幕(4年後)

     グリゼデリスには息子(ロイズ)が生まれていたが、侯爵が十字軍に参加して出征するにあたり、召使が彼女を閉じ
     込めようと提言したが、彼は彼女に全幅の信頼を置いていたため、これを断る。悪魔がこれを聞き及び、自身が不幸
     な結婚をしていたため、夫達を騙すことによって彼と彼女は楽しみを得ていると説明する。侯爵はこの挑戦を受け、
     誓約の証として彼の指輪を悪魔に渡したのち妻と息子と別れる。ベルトラーデは、「ユリシーズの帰還」の物語をし
     て、グリゼデリスの気を紛らわせようとする。
    
 第二幕(6ヶ月後の秋、城のテラスにて)

     グリゼデリスは、夫の不在を悲しむ夢を見ていた時、教会の鐘が鳴る。悪魔とその妻は奴隷商人及びペルシャ美人に
     変装してグリゼデリスに近づき、侯爵がグリゼデリスを裏切った証拠として指輪を見せる。グリゼデリスを誘惑する
     ため、悪魔は魔法の庭園を造り、そこにアランを誘きよせる。ロイズの出現により、グリゼデリスはアランのもとに
     は戻らないとを決心する。しかし、彼の失踪で彼女は混乱する。悪魔は、彼女の子供を連れ去る。

 第三幕(城内の祈祷室)

     城の召使がロイズを探している間に、今度はもの腰の低い老人に変装している悪魔は、グリゼデリスに海賊がロイズを
     確保していると告げる。そしてキスと交換でのみ子供は解放されると告げる。帰還した侯爵は、この老人に会うが、グ
     リゼデリスが浜のほうへ走っていったと告げられる。彼は悪魔の指の指輪を見て、自分が騙されていたことに気付く。
     夫と妻は、再び結ばれ、祈り、ロイズは彼らのもとに無事戻る。  (Wikipediaより)