追放の身であるJacopo Foscariは、違法にヴェニスに戻り、十人会議(Council of Ten)の裁きを待っている。 彼の妻Lucreziaは、十人会議が追放を決定したことを知りながら義父である現総督のFrancesco Foscariに嘆願する。 総督自身は、公僕としての義務と家族の絆に挟まれ苦悩する。彼の父である 総督は、彼に別れを告げ、フォスカリの敵であるJacopo LoredanoがJacopoを十人会議に連行 するため現れる。そして、彼の妻子の嘆願に反して、有罪の判決が下される。カーニヴァルの最中に Jacopoを追放するためバージに連れ込む。Jacopoが関与したと訴訟されている殺人事件に関して真犯人 が告白したとの知らせが入る。Lucreziaは義父に、Jacopoは既に死んでしまっているため、 この告白は遅すぎると告げる。 Loredanoは、さらに総督Foscariに退任を迫る。やむなく 退任承諾したFrancesco Foscariは、悲憤慷慨し、その場で絶命する。 (15世紀のヴェニスに設定されたこの陰惨な悲劇には、有名なテナーのアリアが含まれている。)