メノッティの3幕オペラ(ミュージカル・プレイ)。作曲者自身英語の台本による。 1947-49年作曲。1950年3月1日フィラデルフィアで初演、日本初演は、1955年 藤原歌劇団による。 概要:舞台は現代ヨーロッパの大都会。政治犯の夫ジョン・ソレル(Br)が国外逃亡した 後を追って、妻マグダ(S)は出国を願い出るが、領事秘書(Ms)の官僚的な扱いで査証がなかなか 取得できない。やがて子供が死に、彼女もガス自殺、戻ってきたジョンも火道警察(B)に 逮捕される。迫力に富む情景描写に優れたヴェリズモふうの作品で、ピューリツァー 賞を受けた傑作である。(音楽之友社「オペラ辞典」より)