「スーパーエンジェル」のあらすじ

物語の舞台は全知全能のAI「マザー」が管理する世界。子供たちは適性検査で統治、守護、知識、奉仕、異端に選別され、 異端者は「開拓地」に送られる。異端に指定されたアキラは、学者の道を進むエリカに別れをつげ、土偶と竹笛を交換 して、再会を誓う。アキラ達「異端」は、教育担当の人間型AI:ゴーレム3にに連れられて開拓地に行く。

ゴーレム3は、エリカに恋焦がれるアキラから恋の切なさを感じ取っていた。ヒトには、意識と無意識の二つの心があるが、 ゴーレム3は、アキラとの交流を通し、「カオス・マシーン」という「第三の心」を作ろうとする。

アキラは、マザーの管理を逃れ、自由を求めるようになるが、マザーはアキラを服従させようとする。アキラは「進化なんて いらない」と叫び、こめかみにうめこまれたチップを摘出し、池に身を投げてしまう。

マザーは、ゴーレム3が狂い、「異端」たちに反乱をそそのかしているとみなし、「カオス・マシーン」を破壊し開拓地を 制圧するため、国家安全省のジョージとAIドクターのエリカを派遣する。エリカは、「異端」の一人ルイジから、アキラ との交信方法を教わり、眠りにつくが、ふと気づくとそこは森の中。アキラが現れ、ゴーレム3と開拓地をまもってほしいと 頼む。エリカは、アキラに導かれ、現実に戻るドアを開ける。

ゴーレム3とカオス・マシーンの破壊を急ぐジョージを止め、ゴーレム3を守ろうとする。(公演プログラムの抜粋)