オペラ「マダム サン・ジェーヌ」のあらすじ

第一幕
所はパリ。時は、1792年8月10日、フランス革命におけるチュイルリー宮殿奪取の日である。自由闊達な美人アルザス娘で、
「マダム サン・ジェーヌ(肝っ玉マダム)」というニックネームを付けられているカテリーナのランドリーで一悶着が起きる。
カテリーナが嫌っているフシェも顧客の1人であり、近所にはナポレオン・ボナパルトという名の物静かな軍人も住んでいる。
カテリーナが店を閉めようとした時に負傷したオーストリアの軍人が店に飛び込み、助けを求めるので、カテリーナは自室に
彼をかくまう。この軍人は、ナイペルグ伯爵であることが判明する。カテリーナの婚約者であるルフェーブル軍曹が多数の兵士
を連れて到着するが、彼女の部屋のドアが閉まっているのを不審に思う。彼は、中にいるオーストリアの軍人を発見するが、
誰も中には居ないと言って、部下を去らせる。カテリーナと2人だけになったところで、この伯爵を助けるのを手伝う。

第二幕
コンピュン宮殿。1811年9月。ナポレオンは、自身のキャリアで最高の地位についている。ダンジグの戦いで抜群の働きをした
ルフェーブルは、将軍に昇進し、ダンジグ公爵に任命されている。そしてカテリーナは今は彼の妻におさまっているので、公爵
夫人である。しかし、彼女の振舞いは変わっておらず、宮廷内でスキャンダルを起こす。皇帝は、ルフェーブルに妻と離婚し、
もっと似合った女性との再婚を命じる。ルフェーブルとカテリーナは、絶望するとともに、マリー・ルイーズとの非政治的な関係
を皇帝に疑われている友人のナイベルグのことを心配する。カテリーナは、レセプションの席で一連の失態を演じ、皇帝の姉妹
との諍いに発展した。皇帝は、執事を通して彼女を呼び出す。

第三幕
ナポレオンは、カテリーナに夫と離婚し、彼女には適していない生活からの引退を勧告する。しかしながら、カテリーナは、彼女
が洗濯女であり彼が一介の兵士であった日々を回想する。そしてナポレオンは、彼女に60フランの借りがあることを思い出させら
れたにもかかわらず、感動する。皇后の部屋に忍び込もうとしたナイペルグ伯爵が捕らえられる。ナポレオンは激怒し、一兵卒に
降格したのち、即刻処刑するよう命じる。カテリーナがこれに介入し、伯爵の無罪を証明したため、彼は赦免される。一同の驚く
中、ダンジグ公爵夫人が皇帝と腕を組んで、狩りに出かけるためにサロンに現れる。 (Wikipedia:英)の和訳)