オペラ「カルディヤック」のあらすじ


≪第一幕≫

 第一場 : パリの街では不可解な殺人事件が頻発しており、犯人が未だ見つからない中で人々は不安にさいなまれている。警察は、民衆を
      鎮静しようとしている。金細工師のカルディヤックが登場し、場が静まる。貴婦人が騎士に対して、カルディヤックについて質問
           する。騎士は、金細工師カルディヤック及び彼の貴重なジュエリーについて語る。貴婦人は、騎士に対して夕刻までにカルディヤ
           ックの最高作品を持参できるかどうか尋ねる。

 第二場 : 貴婦人とカルディヤックの最高級のベルトを持参した騎士とのあいびきを楽しむ。覆面をした人物が寝室の潜入し、最後には騎士
           を切り殺す。貴婦人は、失神し、この謎の男は、ベルトを取ってこの場を去る。
 
≪第二幕≫
     
      金商人がカルディヤックに彼の最近の作品窃盗に絡んだの直近の殺人事件について話す。金商人は、殺人鬼の身元について疑問を
     持っている。カルディヤックは、彼の娘に彼の作品の見張るように命ずる。彼女は、指示通りにし、恋人である士官を待つ。カルディ
     ヤックが戻り、彼は自分の作品を娘以上に高く評価していることが明らかとなる。カルディヤックは、王に会い、最高の作品を王の
     ために制作することを申し出る。士官が入ってきて、カルディヤックに結婚の許可を求め、カルディヤックは了承する。士官は、カル
     ディヤックが自分自身の娘よりも自分の創作品を高く評価していることを認識するが、この金細工師の首飾りの購入を申し出る。
     士官が去った後、カルディヤックは彼自身が殺人鬼であることをほのめかす。

≪第三幕≫
 
      士官は居酒屋で、殺人鬼の標的になるべく、首飾りを身に着けている。カルディヤックが入ってきて士官を傷つけるが、彼は反撃し、
     首飾りを守る。かれは、カルディヤックに立ち去るように忠告する。金商人が群衆とともに現れ、カルディヤックを殺人鬼として糾弾
     する。カルディヤックが娘とともに連れてこられる。士官はカルディヤックを弁護し、金商人の糾弾に反駁し、金商人を共犯者と決め
     つける。これを見てカルディヤックの娘は、父が殺人鬼であることを知る。最後に、カルディヤックは、群衆に向かって殺人鬼は自分
     であると告白する。群衆は、彼に罪の悔悟を求めるが、彼はこれに応じない。このため、群衆は、カルディヤックをリンチにかける。
     死の直前のあがきとして彼は彼の娘ではなく、士官の首飾りに手を伸ばす。士官とカルディヤックの娘は、互いに献身を誓う。
                                                   
                                                   (Wikipedia:synopsisの和訳)